COLUMNIST

COLUMNIST
 
〜 私の過ぎ去りしおもひでを懐かしもうではないか 〜
 

 
− 目次 −
『 2007年09月14日 人生3度目の。 』
『 2007年08月17日 ヘリテイジ・ソフテイル・クラシック。 』
『 2007年08月15日 ファースト・インプレッション。 』
『 2007年06月29日 やなせマジック。 』
『 2007年05月11日 謝罪とお知らせ。 』
『 2007年04月23日 イメージ・トレーニング。 』
『 2007年04月01日 告白。 』
『 2007年03月01日 ある夫婦のガーデニング。 』
『 2007年01月04日 あいつから言葉を奪え。 』
『 2006年10月16日 健康志向。 』
『 2006年08月11日 真夏の夜の客。 』
『 2006年07月27日 ひゃくさいひゃくさい。 』
『 2006年06月03日 ある夫婦の不安な夜。 』
『 2006年05月08日 GW恒例、九州ツーリング。 』
『 2006年04月20日 前回の続き。 』
『 2006年04月19日 相棒を冬眠から起こしてやらなきゃ。 』
『 2006年03月29日 禁煙だってさ。 』
『 2006年03月15日 部長! 』
『 2006年03月08日 Re: 』
『 2005年10月15日 日本の景気は明るいか? 』
 
『 2007年09月14日 人生3度目の。 』
 世の中の人間を大きく2つに分けたとして、
「おいおい、こんな所に札束を山積みにしてんじゃねーよ。邪魔でしょうがないだろ。ちっ、こんなに紙切れが沢山あったってケツ拭く紙にもなりゃしねぇじゃねーか。」
というように金が有り余ってしょうがない人間と、
「やっと定職も決まったし日雇い生活ともおさらばさ!あと1ヶ月踏ん張れば給料が入ってくるしな。って、俺には1ヶ月間職場まで通うための電車賃が無ぇじゃんかっ!」
といったぐあいに貧乏を極めている人間がいる。
 
 自分はもちろん後者なわけだが(いや、まぁ、そこまで酷くないとしても)、ここ最近、これまでの人生において3回目の金欠病に侵されているであろう事に、今さらながら気付いた。
 
 1回目は二十歳前後の頃、初めて自分の車ってヤツを購入すべく有り金の殆どを吐き出した結果、通帳の残高が2万円となってしまった。2万も残っていればそんなに貧困にあえぐ事も無かろう、とか思いつつもその2万でドレスアップ用にハンドルを買ってしまい貧困にあえぐ事に。
 
 2回目は親元を離れて一人で暮らし始めた頃、食費はもちろんのこと家賃や光熱費その他雑費うんぬん、必ず出て行く金が一体どれだけの金額であるのかも把握しないまま浮かれた生活を送っていた結果、気が付けば手元に残った金が3千円を切っていた。
 まぁあと4〜5日もすれば給料日だし3千円あれば貧困にあえぐ事も無かろう、とか思いながら切らしていた煙草を買いに行き、あろう事かそのうちの2千円を使って20箱入りのハイライトを買ってしまい貧困にあえぐ事に。
 
 3回目は現在、予定よりも随分と早く相棒を乗り換えることとなり、相棒を売って新たに中古のハーレーディビッドソンを購入。
 元相棒を売った金と手持ちの金の合計から現在出費が確定している金額を残し、今後の収入予定と月々の必要経費や思わぬ出費を考慮して最上級脳内の最上級コンピューターがはじき出した金額にて購入したため、これをきっかけに貧困にあえぐ事になんてけっしてならない、、、ハズだった。
 だが、最上級脳内の最上級コンピューターにインプットされていた“思わぬ出費”の皮算用に誤算が現れ始め貧困にあえぐ事に。
 最上級脳内ではしっかりと皮算用に組み込まれていた車の車検代金においても、20万円程度の金ならこれまで同様にディーラー工場長の頬を札束で“ペシペシ”とはたきながらバシッと現金一括払いで済ませていたハズなのだが、今回ばかりは「え〜っと、、、なんとか3回払いで。。。」と額を地面に擦り付けながらお願いする始末である。
- 目次へ -
 
 
『 2007年08月17日 ヘリテイジ・ソフテイル・クラシック。 』
略して、「ヘリクラ。」
 
「へぇ〜、ヘリクラ買ったんだ。今度乗らせろよ。」
「いいよ。」
 
「あ、オレもプリクラ撮りてぇぞ。」
「いや、プリクラぢゃなくってヘリクラね。」
 
「だよなぁ、デミグラって旨いよな。」
「いや、ヘリクラは喰えねぇから。」
 
「ヘソクリならオレも。。。」
「だからヘリクラね。」
 
「ハリポタの最終巻がさー。」
「ヘリクラだってば。」
 
「デリヘル呼ぶのか!?」
「ヘリクラに乗るのっ!」
 
「パリコレ?」
「ヘリクラっ!!」
 
「ウルトラ?」
「・・・。」
 
「ヘビガラ?」
「・・。」
 
「パラパラ?」
「・。」
- 目次へ -
 
 
『 2007年08月15日 ファースト・インプレッション。 』
 2007年の8月12日。
随分と長い間付き合ってきた相棒リジット・ショベルのチョッパー君とお別れして数週間後、新しくTC88の'05ヘリテイジ・ソフテイル・クラシックを購入。
 そこで13日の月曜日、やって来た新しい相棒と共に軽く走りに出かける予定を立ててあったが、あいにく空は朝から雨模様。今日は年に数える程しか巡って来ないであろう何に束縛されることもなく自由に動けるフリーダム・ディだと言うのに、このビッグ・チャンス・ディに限って天気が悪いだなんて、、、オレはそんなに日頃の行いが悪いのかい?セニョール&セニョリータ。と恨めしそうにいつまでも空を眺めていてもしょうがないんで、気を取り直して別の方法で相棒と戯れることとする。
 まずは、元相棒から取り外してあった「バッテリー・テンダー(充電器)」の単車側ケーブルを取付けてみる。シートを外してバッテリーにケーブルを取付、んでもってシートを載せてみるとどうも接続端子部の出ている場所が良ろしくない。ちょっとケーブルの取り回しを変えてみる。やっぱりまだ良ろしくない。またまたシートを外して、、、などと蒸し暑く雨のパラつく悪天候のなか汗を吹き出しながら繰り返しているうちに1時間ぐらい浪費してしまう。
 オレのビッグ・チャンス・ディは刻一刻と減ってきている。。。
 
 そんな作業もなんとか妥協できる範囲に納まったところで、今度はガレージ(と呼ぶには狭すぎる)に棚を取付ける作業に移る。いやいや、そんな事べつに今日やんなくてもいいんぢゃねぇの?とか思いつつホームセンターで資材を買ってくる。こっちは比較的予定通り順調に作業が進むなか、晴れたり曇ったり雨が降ったりと年頃の乙女の如く気まぐれに変わっていた空の色が明るく晴れた状態で落ち着き始めてきた。
 オークションで買った安物の腕時計に目をやるとオレのビッグ・チャンス・ディはあと1時間少々の自由時間が残されていた。
 「こりゃあイカン!走らねばっ!!」と、まだ途中だった作業を放り投げヘルメットを持ち出した。
 
 そしていよいよライド・オン!
“寒いとかからない。暑けりゃ壊れる。”そんなショベル君と違ってさすがに始動性も良ければ出足もスムーズ。振動も無ければエンジン音も静か。同じハーレーでもここまで違うのか!?と言うぐらいに快適クルージンである。
 TCエンジンには「ドコドコ感が全く無い」だとか「アイドリングの3拍子が出ない」だとか何より「ハーレーらしさが感じられない」だとか散々言われているようだが、そんなものはこれまで10年間付き合ってきたショベル・エンジンで堪能してきた自分にとってもはや必要ない。それよりもこの“快適さ”と“気軽さ”が何より心地良く、そして嬉しいのだ。
 
 そんなわけでまだ殆ど走ってはいないが、現時点で感じられるショベリジ・チョッパーとの違いとしては、、、
・まず乗る前に「さあ!乗るぞっ!」と気合を入れなくても良い。
・数値で見るよりも何故か車重が軽いのでガレージからの搬出が楽。
・セルボタンを押す瞬間の緊張感(一抹の不安)が無い。
・アイドリング中に近所の迷惑騒音を気にしなくても良い。
・路面のギャップをさほど気にしなくても良い。
・走行中の異音を感知する為の脳内アンテナを張る必要がない。
・リアのブレーキペダルが踏みやすい。
・交差点を曲がる際に単車のほうで曲がろうとしてくれる。
・シフトアップする際にシーソーペダルを踵で踏み降ろす動作が楽しい。
・走行中にフロントフェンダーが見えないのがちょっとだけ不安。
・走行中に体が上下に跳ねない。
・視点が高い。
・走り終えた後に服とか顔が汚れていない。
 
 とまぁ、以上のように今度の相棒はこれまでのショベルに比べるとあまりの快適さに車にでも乗っているかのようである。ただ一つしいて挙げるならば、引き取りの際に店に居合わせたショベル乗りのお客さんが言った一言が気にならないでもないが・・・。
 
「飽きるよ。」って。
- 目次へ -
 
 
『 2007年06月29日 やなせマジック。 』
 最近やたらと“アンパンマン”なるTVアニメを見る機会が増えた。これまではさすがにその名前こそ聞き知ってはいたものの実際にTVアニメを見ることなど皆無に等しかったが、それが最近ではほぼ毎日のように見ている。自宅でTVに電源が入っている時の8割は“アンパンマン”が流れていると言っても過言では無かろう。もちろんテレビ局側もそんなに日がな一日中“アンパンマン”ばかり垂れ流しているハズもなく、我が家で流れているのはもっぱらDVD-Rだ。なので20話分ぐらいの同じ話、同じ展開、同じ内容、同じオチの“アンパンマン”が延々と繰り返し放映されている状態だ。
 まぁ普通これだけ同じ内容のアニメばかり繰り返し見せられると飽きてしまうだろう。飽きるだけならまだしもいい加減うんざりしてくるだろうし、もしも好きなタイトルのアニメだったとしても逆に嫌いになってしまうかも知れない。或いは洗脳されてアニメを見ていないときでも気がつけばテーマソングを口ずさんでいるかも知れないし、プチ・ノイローゼ気味になってしまいアンパンの喰えない体になってしまうかも知れない。
 ところがこの“アンパンマン”に限ってはそこまで極限状態に陥ることもなく、わりと平然と何回でも繰り返し見ていられるから不思議だ。既に話の内容は知っているしその先の展開もわかっているハズなのについ見入ってしまうことさえあったりもする。これぞ“やなせマジック”とでも言うべきところか?
 
 さて、これだけ繰り返し見せられているとさほど興味が無くても色々と覚えてくるものだし、内容に関して幾つかの疑問も湧いてくる。アンパンマン連載開始当初の古くからのファンなら当たり前のように知っていることかも知れないし疑問に思うことすら不思議なことかも知れないが、やっと天丼マンとカツ丼マンの区別がつき始めた初心者の自分にとってどうしても気になる部分があるので列記してみる。
 
・アンパンマンのピンチにジャムおじさんはいつも急いで新しい顔を焼いているが、作り置きしておくわけにはいかないのか?
・或いはアンパンマンに予備の顔を持たすわけにはいかないのか?
・他の○○パンマンや○○パン子ちゃんの顔もジャムおじさんが一手に引き受けているのか?
・だとしたらちょっとグレ気味のロールパンナちゃんは困っていないのか?
・というか、いつも顔をすげ換えなきゃならんのはアンパンマンだけなのか?
・アンパンマンに新しい顔を投げ渡す際、誰が投げてもいつも素晴らしく命中しているが、みんな顔を投げる練習を積んでいるのか?
・新しい顔を貰ったアンパンマンは汚れた古い顔をどうしているのか?
・アンパンマンはよくパン工場の煙突から飛び立っているが、その時点で顔が汚れてしまわないのか?
・アンパンマンだけはどうして何も喰わないのか?
・アンパンマンにひげを付けて帽子を被せるとジャムおじさんになってしまうのはどうしてか?
・ア〜ンパ〜ンチとア〜ンキ〜ックは本当にそこまでの威力があるのか?
・アンパンマンの顔は本当に旨いのか?
・この日記だけでいったい何度“アンパンマン”と打ち込んだのか?
・書き始める前に 「あ」 → 変換 → 「アンパンマン」 と出るように登録しておいたほうが良かったのか?
 
 最近“アンパンマン”を見せられ続けている理由はひとつしか無いのだが、どうせ自分が見たいテレビなどあまり無いしテレビはほとんど見ないのでそれほど実害は受けていないと思われる。
ただ、何気に吹いた口笛のメロディーが“アンパンマン”のテーマソングだったりすることは、たまにある。
 
「それいけ!アンパンマンの初心者による素朴な疑問・ばいきんまん編」はそのうち、また。
- 目次へ -
 
 
『 2007年05月11日 謝罪とお知らせ。 』
 2007年4月1日付の「告白」というタイトルの日記について。
え〜っと、その日の日記に書いてあることは全部ウソです。ごめんなさい。一応「4月バカ」のネタってことで。。。おおかたの皆さんが気付いていると思ってほっといたんですが、先日身内からも嘘だと気付かなかったと言われたんでちゃんと書いといたほうがいいかと・・・。
- 目次へ -
 
 
『 2007年04月23日 イメージ・トレーニング。 』
 比較的精巧に造られたミニチュア・モデル・カーを右手でしっかりと支え、いずれ自らがハンドルを握りその4輪を思いのままに操るであろう姿を想像しながらシュミレーションを繰り返す若い男。
 
 車体を右に45度傾け、右側の前・後輪の2輪だけを設置させた状態を保ちながら真っ直ぐに進む。
そして叫ぶ。「片輪走行〜!!」
 
 車体の前方だけを大きく持ち上げ、ふたつの後輪のみで勢いよくダッシュする。
そして叫ぶ。「ウイリ〜!!」
 
 直進している車体を左に90度回転させ、そのまま横滑り状態となりながらも徐々に左方向に旋回する。
そして叫ぶ。「ドリフト〜!!」
 
 止まっている車体の前輪部分をしっかりと押さえつけ固定し、その押さえた前輪を軸に後輪だけを滑らせて左に180度回転する。
そして叫ぶ。「アクセル・タ〜ン!!」
 
 走行中に車体の後部だけを持ち上げて前輪のみが設置した状態を作り、45度の角度で後部が持ち上がったまま急停車する。
そして叫ぶ。「ジャック・ナイ〜フ!!」
 
 うむ。見事なハンドル捌きだ。若者よ、もう君に教えられることは何も無いだろう。
ただひとつだけアドバイスを与えられるとしたら、君が操っているその車には残念ながらそこまでのパフォーマンスが出来る性能は持ち合わせていないだろう。実際にハンドルを握るその時が来たならば、ゴミ収集車ではなくてもうちょっとスポーツ・タイプの車を選んだほうが良いかもしれないな。
- 目次へ -
 
 
『 2007年04月01日 告白。 』
 今から数年前、21世紀に入ったばかりの頃。
引っ越しの際にゴチャゴチャになったままほったらかしにしていた荷物をいい加減に整理しようと、真っ黒いビニールのゴミ袋に入れられた雑多な私物を取り出してみると何やら表紙にマジックでアルファベットの表題が書かれたファイルを見つけた。
 あぁ、そうか。こんな物があったな。懐かしい。。。
 
****************************************
 
 今でこそインターネットなんて当たり前という時代になり、パソコンも一家に1台あるいは一人に1台と言われるまでになっているが、10年、いやもっと以前の、まだパソコンやインターネットというものがここまで普及しておらずごく限られたマニアや一部の企業にしか導入されていなかった頃の話である。
 幸いなことに自分の勤め先ではパソコンを使ったデータの作成や管理といった業務に力を注いでおり、会社に行けば自由にインターネットも使用できるという恵まれた環境にいた自分は、休み時間などにはよくそのパソコンを使って遊んでいた。とは言ってもインターネットに接続したからといって今ほどに情報が溢れかえっているわけでもなければ検索エンジンが充実しているわけでもなく、ネットサーフィンなどという言葉さえ成り立つのかどうか?
そんな程度であった。
 何かを調べたいときや趣味の情報等、今ではインターネットに聞けばかなりの確率で答えが返ってくるし、新聞や雑誌をパラパラとめくる感覚でネットを巡回している人も多いだろうが、ネットが普及・充実するよりも以前の情報源と言えばやはり新聞や雑誌等のメディアに頼っていたものだ。
 80年代、パンクやロックと言われる世界にどっぷりと深入りしていた自分にとっての情報源と言えば、まだあまり流通さえもしっかりとしていなかった“DOLL”であったり、小さかったが少し厚みのある“宝島”であったわけだ。
 
 ところがある日、ネット上に偶然にも自分の趣味にあったページを見つけてしまった。今となってはどうやって辿り着いたのかも思い出せないが、どうやらそこは当時まだほとんど見かけることのなかった個人レベルで公開しているサイトのようであり、製作者の趣味で好きな音楽やバイクの事を綴っているだけの例えるならば日記とか覚え書きのような感じの内容だった。今でこそ珍しくもなくどちらかというと個人サイトの主流ともなっているスタイルではあるが、当時はやけに新鮮な印象を受けると同時に何か覗き見をしているようなドキドキ感を覚えたことだった。
しかもそれが自分の趣味にあまりにもピッタリとはまっていたのだからその興奮は大きかった。
 音楽のページでは自分も欲しいがなかなか買えないパンクの自主製作盤がズラリと並んでいるし、収録されている曲名やちょっとした感想文まで書かれている。バイクのページには自分もお金を貯めていつかは乗りたいと思っているが今のままでは憧れのまま終わってしまいそうなハーレーの、しかも自分の目標とするショベルヘッドというエンジンを積んだチョッパーに関する文章がぎっしりと書かれている。
 このサイトを見つけてからというもの、仕事の合間を見つけてはどこか更新されている部分は無いか?まだ見てない部分は無いかとチェックすることが日課となってしまっていた。ただ、当時のネット環境で汎用の域に達していたのかはわからないが、今では多くの個人サイトに設置されている掲示板やゲストブックのような類のページは存在しなかったように思う。
 
 そんな毎日がしばらく続いたが、自分に限らずあまりにも個人的な使用が多いことをあまりよろしく思わない会社側の判断により、社外へのインターネットによる接続に制限が設けられることとなってしまった。
もちろん自宅にパソコンがあるわけもなく今後このサイトを見ることも出来なくなるだろうと思った自分は、今後のためにもこの情報は保存しておかなければとサイト内の全ページを印刷しておくことにした。
常日頃から大量の資料やデータ類を印刷している業務についていたことも幸いし、誰に問われることもなく印刷し終えたその全データは、B5サイズの用紙をファイルできるフォルダーでちょっとした1冊の資料とも思えるぐらいの量となり、そのファイルの表紙にはサイトのトップ・タイトルをマジックで書き記して持ち帰った。
 
****************************************
 
 インターネットなんて当たり前、パソコンも一家に1台と言われるようになった21世紀初頭、雑多な荷物から出てきた黄ばんだ表紙のファイルを見て思い出した“あのサイト”を探してみた。
 当時どうやって訪れたのかを覚えているはずもなく、“パンク”や“ハーレー”・“チョッパー”といった単語で検索すればそれこそ星の数ほどのサイトがヒットして絞りきれず。唯一確信の持てる情報はこのファイルの表紙に書かれた「PONTAX HOME」というサイトのタイトル文字だけであったが、その言葉にもヒットするページは1件も見つけられなかった。そりゃそうだ。あれからいったい何年が経過したというのか。あの時見つけたサイトなんて今でも存在しているほうが不思議じゃないのか。まぁ、いいさ。ここに当時印刷したデータだけは全部残っているのだから。
 
 それにしてもこの資料、このまま埋もれさすのは勿体無くはないか?
もはや当時公開されていたサイトは存在しないのだし、あのサイトの管理者だって今さらどこの誰なのかを調べる術もない。だいたい今でも同じ趣味を持ち続けているのかさえわかりゃしない。
 幸い自分は今でもパンクが好きだし、あの頃憧れていたチョッパーにも乗っているじゃないか。こうやって今ここに資料が出てきたのは自分にこのデータを残すべき義務があるということではないのか?このデータを全部ホームページとして立ち上げてはどうか?あの後、自分でも買うことのできた音源は自分の言葉に置き換えてもいいしレコードと書かれている部分はCDに直したっていいだろう。バイクのページにだって自分の経験を追加してもいいだろう。これほど大量のデータを一度にアップするのが無理ならば徐々にやればいい。何年かかってもいいから少しづつ更新していけばいいのではないか。
 
 問題はタイトルだ。
サイトのタイトルはどうする?
どこの誰だかわからないが元々は“PONTAX”さんの“領域”なのだから「PONTAX'S FIELD」でいこうか。
- 目次へ -
 
 
『 2007年03月01日 ある夫婦のガーデニング。 』
 最近相方がはまっているのが庭いじり。今風にオシャレに言うとガーデニングと言うのか。
最初は高さ50センチに満たない小ぶりの木を少しと地面に広がるようなハーブ等の緑を少し。あとは季節の花少しを庭のほんの一部を使って地植えしていた。
 週末になると色々と園芸ショップへ出かけては気に入った花や緑を物色し脳内に広がる庭の完成予想風景と照らし合わせながら少しずつ買い集めた。
 やがてそれが段々と増えるうち地植え用に構えたスペースでは足りなくなり、今度は鉢植えとして庭を占領していった。このままだといずれ庭がジャングルになるのは間違いないと言っても過言ではないぐらいの勢いで増えつづけている。
 
妻 「ほらぁ〜、すごいでしょ!もうこんなに増えちゃったのよ。このまえ散歩の途中で見かけてね、ちょっと可愛かったから採ってきたのよ。そしたらね、特に肥料も与えてないのにどんどん増殖するのよ!」
夫 「そういうのってさ、普通“雑草”といって、どっちかっつうと植えるより抜くんじゃねぇのか?いや、俺はよく知らないんだけどさ。」
 
妻 「外国のガーデニング番組でとっても可愛い花を咲かせる木を見つけたのよ。秋には実も付けて食べられるそうよ!緑いっぱいの庭の中で小さな赤い実がとっても映えるのよねぇ。うちにも1本植えようかしら。」
夫 「そりゃ海外の広大な庭園に広がる風景の中では赤い実も映えるだろうけどさ、灰色のブロック塀に囲まれた狭いとこに植えても邪魔になるだけなんじゃねぇの?いや、俺はその番組を見てないんだけどさ。」
 
妻 「ねぇ見て見てこの花、可愛い〜と思わな〜い?あっ、でも触っちゃダメよ!毒があるかも知れないから。」
夫 「ど・毒って・・・。そういう危なげな植物はなるべく植えないほうが良いんじゃねぇのか?いや、俺は詳しくは無いんだけどさ。」
 
 まぁ、本人が楽しんでやってるんだから別にいいんだけど、この先うちの庭がどんな状態になっていくのか若干の不安がよぎる今日この頃である。
 自然環境の険しい砂漠の中でもたくましく生き続けるサボテンをすらも、いとも簡単に枯らしてしまった実績を誇る相方だけに・・・。
- 目次へ -
 
 
『 2007年01月04日 あいつから言葉を奪え。 』
トウモ殺し? ⇔ とうもろこし?
こちょレート? ⇔ チョコレート?
ハンガーBAR? ⇔ ハンバーガー?
プース? ⇔ スープ?
もっこり? ⇔ ウ○チ?
バンコバン? ⇔ 絆創膏?
くすぶったい? ⇔ くすぐったい?
点々虫? ⇔ てんとう虫?
お邪魔タクシー? ⇔ オタマジャクシ?
 
 この年末年始の休暇中は朝から晩までみっちり一週間ある男と共に過ごしたわけだが、どうやら言葉を奪われてしまったようだ。あまりにも普通に、あまりにも自然に日常会話の中に出てくる前述の言葉達に全く違和感を感じられなくなってしまい、いったいどっちが正しくてどっちがおかしな言葉なのかすら忘れてしまいそうである。
 
 あけましておでめとう。
- 目次へ -
 
 
『 2006年10月16日 健康志向。 』
 世界的な禁煙ブームの最中、我が社でも数ヶ月前から社屋内全面禁煙という措置がとられるようになったばかりである。
 現在事務所棟3階で仕事をしている自分は、煙草を一服する際には階段を下まで下りて事務所から出た場所に設置されている灰皿のある場所まで移動しなければならないわけだ。
そして煙草の一服が終わればまた仕事に戻るために、今度は3階までの階段を上ることになる。当たり前だ。
数ヶ月前の社屋内全面禁煙実施以降、そうやって一日に何度も階段の上り下りをする事となった。
エレベーターなる近代設備を備えていない我が社において1階と3階を階段で何度も行き来するのは、たとえ煙草を吸うためとはいえ結構な運動量になっているに違いない。
 
 世界的な健康志向の流れに沿って、我が社でも先日「3大成人病の解説とその予防方法」的なビデオを見せられた。
 社内に設置されている安全衛生委員会なる組織の主導の元、まだ入社したての若い社員から既に成人病におかされている可能性もアリアリな定年間近の社員まで、年齢に関係なく全社員が集められての上映会だった。
こういった内容のビデオを見せられるとこれまで全く気にもしていなかった人も「ふむふむ。なるほど。こりゃ少し自分も生活習慣の改善を考えないといけないかも?」などと思ってしまうものである。
実際、日々デスクワークが主体の自分など運動不足人間のお手本のような生活習慣なのだ。
 
 そんなわけで、、、
自分としては一日で最も運動量を稼いでいるに違いない階段の上り下りという運動を止めるわけにはいかないだろう。いや、それでも絶対的に運動量が足りているハズは無いのだからこの階段の上り下りを更に増やしても良いぐらいだと思われる。
 
 ということは、、、
健康のために煙草の本数を更に増やす必要があるのではないのか!?どこか大きく間違っているような気もするが。。。
- 目次へ -
 
 
『 2006年08月11日 真夏の夜の客。 』
 夏、真っ盛り。
 
 こんな季節はクーラー全開で閉め切った冷んやりとした部屋で過ごすのはさぞ快適かもしれないが、少し暑さを我慢してでも窓を全開にして外の風を呼び込み、新鮮な空気も取り込みたいところ。
 ところがそうすると多少の弊害も出るようで、日中に開け放たれていた窓からは色んな招かれざる客も侵入していたりする。
 
 夜寝ていると耳元で「ぷ〜ん・・ウゥ〜ン・・」と、気になって眠れなくなる“蚊”などはその代表格であろうが、今宵我が家の寝室ではなんとコウモリさんがグルグルと旋回しておられました。ちょっとしたカルチャア・ショックでした。
 さすがにコウモリさんが頭上を旋回しておられる中では平穏に寝ていられるハズもなく、おおよそ20分間の格闘のすえ丁重にお引取り願ったわけですが、ホッと一息ついて戦場となった寝室を見渡すとそこはコウモリさんの糞だらけという惨状でありました。
 そんなわけで、夜になっても一向に気温の下がらない連日の真夏日でいい加減室温も上がりまくっている寝室にて、さぁこれから寝ようかって時に汗だくで掃除をする事となりました。
 
 跡を濁さないのは飛ぶ鳥だけのようで、飛ぶコウモリは跡に糞を残すようです。田舎暮らしの皆さんは気を付けましょう。
- 目次へ -
 
 
『 2006年07月27日 ひゃくさいひゃくさい。 』
 田舎の老人施設に入居している祖母がなんと100歳になるそうで。
 
 「よくまぁ元気でここまで生きてきたもんだ。めでてぇめでてぇ。」っつうことで、子孫を集めて記念パーティーが開催された。
 祖母の地元にある小さな温泉旅館で行われたパーティーの参加者は、4世代にわたる30名だか40名だか数えるのも億劫なぐらいの人数となり、普段けっして賑わってはいないであろう田舎の温泉宿は完全貸切状態。けっして多くはない宿泊客用の客室も県内外からの各ご家族様ご一行で満杯状態。薄暗くて狭いロビーでくつろぐ客も見渡せば身内ばかり。宿の主人もウハウハ状態間違いなし。
 
 そんな中、100年分のオーラを発しながらロビーの奥にちょこんと座る小さな祖母を発見し言葉をかける。背中も殆ど曲がっておらず体はいたって元気なのだが、さすがに100年も使ってきた頭のほうは若干の錆付きやネジの緩みもあるようで、こっちの言う事をどこまで理解しているのかは不明だったりもする。
 祖母の子供達の内2人が、こんな大切な集まりにもかかわらず姿を見せていないのは、実は親よりも先に既に他界してしまっているという事実など全く理解していないようで。。。
それはそれで、本人にとっても周りの親族にとってもある意味幸せなことなのかもしれないが。
 
 そう言えば今から20年ほど前の頃、裏山に登ろうと急な斜面に挑むもあえなく挫折した10代の自分を横目に、同じ斜面を80代の祖母はあっさりと登っていったことがあった。やはり昔から祖母の足腰は強かったようで100歳になる今でも元気で動いていられるのだろう。 その時挫折した自分にはとうてい100歳まで生きるなんてことは不可能に違いないだろうが、せめて祖母がよく飲んでいた“養○酒”でも飲んでみようか。いや、別に100歳まで生きてやろうなんて微塵も思ってはいないが、ヘルニアぐらいなら治るかもしれないし。。。
 
 ちなみに今回のパーティーの主題でもありここにも“100歳 100歳”としつこく書いてきたが、実は今のところ祖母はまだ99歳であるという事実を一体どれだけの参加者が知っていたのだろうか。まぁこの際そのぐらいの“誤差”はどうでも良いのだが。
少なくとも、「100歳まであと1歩というところであえなくダウン、、、数年前から計画していたこの集まりもチャラ。なんて事になってはイカン!断じてイカン!!」と生き急がせたわけでは無い。
 
 と、思う。
- 目次へ -
 
 
『 2006年06月03日 ある夫婦の不安な夜。 』
夫 「蜘蛛と言えばさ、この前庭でデッカイ蜘蛛見かけたぜ。こんぐらいはあったかな?」
妻 「な・何よ!ソレ!?そんな中途半端な大きさの蜘蛛なんてこの辺じゃ見たこと無いわよ。アンタまさかソレ毒蜘蛛じゃないでしょーね!?」
夫 「何バカな事言ってんだよ。毒蜘蛛がこの辺うろついてるわけねぇじゃんか。」
妻 「バカはアナタよっ!最近では色んな生き物がどこに居たって不思議ではない時代なのよ!」
夫 「だからっていくらなんでもうちの庭に毒蜘蛛はいねぇだろーに。」
妻 「どのぐらいの大きさだったって?どんな姿形してたのよ?普通に“アシダカ”とかじゃなかったの?」
夫 「そんなにビビらなくても大丈夫だよ。そして“アシダカ”って何だよ。」
妻 「“アシダカ”っていうのは毒なんて無いし普通に家の中に居てもおかしくない足の長いデッカイ蜘蛛の事よ。このぐらいの。アナタ知らないの?」
夫 「あぁ、俺が見たヤツはそこまでデッカく無かったなぁ。どっちかっつうとさ、ホレ、何だっけ?あのちっちゃいピョンピョン飛ぶヤツ。」
妻 「“ハエトリ”の事?」
夫 「おぉ、ソレソレ。その“ハエトリ”のデッカい版みたいなヤツよ。普通の“ハエトリ”の5倍ぐらいの大きさの。っつうかオマエ何でそんなに蜘蛛に詳しいんだよ?」
妻 「きゃあ〜、何よそれ!そんなの見た事ないわよっ!ひょっとして毛とか生えてた?」
夫 「そう言えば薄っすらと毛も生えてたような気も・・・。」
妻 「ぐぎゃぁ〜!アンタそれじゃ“タランチュラ”じゃないのよ!!確実に毒持ってるじゃないのよっ!!」
夫 「タ・タランチュラって、、、俺、ソイツに触ったぜ。」
妻 「さ・触ったですって!?」
夫 「あぁ、デッカい蜘蛛だなぁと思って胴体のとこをチョンと突いてやったら逃げて行きやがった。」
妻 「バカねぇ!何でそんな得体の知れない蜘蛛に触れるのよ!?アンタ死ぬとこだったのよっ!」
夫 「大丈夫だよ。毒蜘蛛なんてホントに居やしねぇからよぉ。」
妻 「あぁ〜、もしもうちの庭にタランチュラが住んでたらどうしよう。恐ろしくて表に出られないわ。アンタ、探すわよっ!どの辺で見かけたのよっ!」
夫 「探すって、今からかよ!?真っ暗だぜ!?」
妻 「懐中電灯があったハズだわ。」
夫 「おいおい、勘弁してくれよ。明日じゃダメなのか?」
妻 「うちの庭に“タランチュラ”が住んでるのよっ!アナタ平気で寝られるの?アタシはとてもこのままじゃ寝られないわよ。」
夫 「ええぃクソッ!わかったよ!俺が見てくるよ。」
 
まぁ、そんなドタバタの末にやっと見つけた若干デッカい蜘蛛はもちろん“タランチュラ”なハズもなく、平和な夜が更けていくわけである。
- 目次へ -
 
 
『 2006年05月08日 GW恒例、九州ツーリング。 』
 昨年の5月は中止だったため2年振りとなるゴールデン・ウィークの九州ツーリング。
4年前の同ツーリングでは、全日程において雨をもたらせ見事なまでの力量を見せつけた伝説の雨男がいた。最近ご無沙汰だったそんな彼も今年は4年振り参加するという事で皆出発前から雨具の準備に余念がない。
 旅立ちにあたってアレコレと談笑する中においても、
「いや、でも今年は雨だからさぁ〜」とか、
「どうせ合羽着てるわけだし。。。」とか、
「雨の中このルートはちょっと厳しいかなぁ?」とか、
常に雨の中を走っている状態を前提として会話が進んでいく。当の本人も全くそれを否定する様子が無いあたりは、流石に長年雨と共に生きて来た輩である。
 
 で、2.5泊3.5日というやけに中途半端な日程のツーリングも無事に終了して帰ってきたわけだが、これがまた怖いぐらいに順調過ぎる旅であった。
 天候に関しては上述の様なおおかたの予想を完全に裏切り全日程オール晴れ。毎年心配されている10年超バイクの故障による足止めも無ければもちろん不慮の事故も無かった。そして何よりこの大型連休の真っ只中、全国的にも有名であろう観光地近辺を周遊したにもかかわらず渋滞らしい渋滞に嵌まることすら無く、誰もが嫌がる渋滞した車列横のすり抜け走行も殆ど無かったと言っていいだろう。
 そりゃ確かに地元の人間ですら滅多に通る事など無いであろう延々と続く山道をかなりの時間をかけて走り抜けたりもしたし、予定に無かった高速道路を急遽1区間だけ利用してみたりもした。それでも渋滞に嵌まるよりは随分マシだったろう。
 5月とはいえ好天の日中に路面上の体感温度が35度を超える暑さの中、渋滞なんぞに嵌まろうものなら我が愛しの相棒はオイルはサラサラになり電装パーツはアツアツになりエンジンからはカンカンと唸りをあげ、こりゃたまらんとエンジンを切ろうものなら2度と息を吹き返しそうもない状態に陥るのは目に見えている。そんな惨状に遭うことも無く、10年以上も通い続けた九州の地に於いて今さらながら初めて通るルートも多く新鮮な旅程を楽しめたのである。
 
 ただ一つ問題を挙げれば、これほどまでに順調に旅を終えてしまってはおそらく数ヶ月もすればどんな旅だったのか全く思い出せないだろう。それはそれで悲しいものがあるので、ここで印象的だった事柄を挙げておきたい!
 出発時間の近づいた集合場所に続々と集まってくる中、誰もが口にした文句。
「あぁ〜、革パンがキツい。。。」
「おっ!そのブルゾン、キツくて着られないかと思ってたのに。。。」
「両脇にサイズ調整のベルトがあったんで2つほど緩めてみたんだけど。。。」
「去年までの革パンはとても無理だったんで新しいの買っちゃったよ。。。」
どいつもこいつも確実に太ってやがる。(ちなみに自分は革パンを新しく買った部類)
 そんな革パンを新しく買った連中の中に一人、通販で買った革パンが予想に反してローライズなシルエットだったが為、穿き心地の悪さを訴え続けた37歳が一人いた。
 
 今回の旅の教訓:オッサンにローライズは難しい。
- 目次へ -
 
 
『 2006年04月20日 前回の続き。 』
 集合時間を少し回った頃あたりから続々とメンバーが集結してくる。どいつもこいつも自分しか気持ちの良くないであろう爆音を響かせながら近づいて来るのですぐにわかる。
 
 到着するなり「どうも腰の調子が悪い。」と、しきりに後ろ手で腰をマッサージしてみたり、腰痛体操とおぼしき奇妙な動きを始めてみたりする男。
 「いや、ちょっとローソンで飯喰っててさぁ。」と、ホントはもっと早く来られた事をアッピールしながらも、前回大遅刻を演じた奴が一番先に出現している事に驚きを隠せない男。
 「なんかさぁ、3番のプラグが打ってないみたいで調子悪いんだけど・・・、ちょっと見てくれよぉ〜。」と、相棒の不調を訴え続ける人一倍心配性な男。
 「兄貴の野郎、途中でエンジンが止まったみたいだったけど。」と、いきなり停止した兄貴を置いてけぼりにし、我先にと集合場所にやって来た冷たい弟。
 で、そんな兄貴(リーダー)は昨日までの大雨が今日もまだ続くとばかり思っていたようで「今日は中止だろ。」と、すっかりヤル気も失せていた様子。そのヤル気の無さが相棒のコンディションに反映したのは間違いないだろう。到着するなり“ヴォ〜オン!ヴォ〜オン!”と空ぶかしして不意に止まってしまったエンジンの調子を戻そうと試みている。
 
 そんな一癖も二癖もあるような連中が集まってくる中、未だ顔の見えない何人かのメンバーは欠席か?
 
 夕方5時から仕事が入ったそうで「途中まで一緒に走って、自分は仕事の為に早めに帰宅するから。」という譲歩案も全く無く、朝から完全欠席を決め込んだ男が1名。
 どう考えても貴殿には似つかわしくないであろう“東京でずにぃ・らんど”なる巨大なテーマパークに遊びにいっているらしい、という噂で持ちきりの男が1名。
 コイツが欠席したおかげで今日がいきなり“晴れ”に変わったのではないのか?と予想される、伝説の雨男1名が前日から引き続いている仕事のため欠席。
 以上3名は欠席だそうだが、それでも8名のメンバーが集結したところで来るべきメンバーは既に集まっている様子。それじゃあ行き先も遠い事だし出発するべぇか、ということで出発。まずは燃料の入ってないメンバーのため、すぐ近くのセルフ・スタンドで給油ってことでヨロシク!
 
 ところがこのセルフ・スタンドで給油後、「3番のプラグが〜」と言っていた男の相棒がすこぶるご機嫌斜め状態となり出発直後からいきなり足止め。はたしてこんな調子で「今日は遠いから、、、」と言われる目的地に辿り着くことは出来るのかっ!?
 
 
続く、、、かも。
- 目次へ -
 
 
『 2006年04月19日 相棒を冬眠から起こしてやらなきゃ。 』
 某月某日(日)
本格的なバイク・シーズンの幕開け時期。この時期恒例となっている仲間揃っての走り始め的なプチ・ロングツーリング。行き先はいつも決まって隣県の岬道路。日帰りで走りきるにはちょっと長めの距離を考慮して早朝に出発し、往復350キロ程度を走り込んで夕刻に帰宅の予定。
 このツーリング前に行なった各々相棒の定期整備後の調子を見つつ、冬眠中に新たに装着したパーツの不具合の有無も確認しつつ、走っていない間に鈍ってしまった己の身体にも一喝を喰らわせてやるという意味合いも含め色んな要素の詰まった、仲間内でも大事なツーリングである。
 また、すぐそこに迫ったゴールデン・ウィークには毎年2〜3泊の日程で約1000キロを走破するロング・ツーリングも控えており、そのロング・ツーリングに向けて相棒および己の心身共に耐久戦モードに突入する準備でもある。
 
「なぁ相棒よ、冬眠からは目覚めたかい?調子はどうだい?今年もまた遠くまで運んでもらわなきゃならねぇんだ。」
 
 AM 7:20
集合場所である開店前の某BOOK OFF駐車場に到着するも誰の姿も見えず一番乗り!
前回、遅刻厳禁の自由参加ツーリングにおいて主催者であるにもかかわらず大遅刻という失態を演じてしまったが、そんな汚名もこれで返上!!かっかっかっ♪と高笑いしながら(もちろん心の中で)無糖コーヒーを肴に余裕の一服。
 
「なぁ相棒よ、お前さえ機嫌良く目覚めてくれればこの通りさ。前回の不機嫌さは寒さのせいだったのかい?」
 
無糖缶コーヒー“パキンッ”と開け、タバコをくわえる。
「もう集合時間も近いというのに誰も来てねぇとは、相変わらず集まりの悪いことだな。」
 
無糖缶コーヒーを傍らに置き、左手で風を避けながらタバコに火をつける。
「たしか7:30集合ってメールが来てたよな?」
 
無糖缶コーヒーを一口すすり、タバコの煙を口の中いっぱいに吸い込む。
「集合場所ってここであってるんだっけ?」
 
無糖缶コーヒーを握り締め、吸った煙の半分を吐き出し半分を肺の中に送り込む。
「っつうかツーリングってホントに今日だっけか!?」
 
と、微妙に不安になっているところへ続々と仲間が集結し始める。
 
 
続く、、、かも。
- 目次へ -
 
 
『 2006年03月29日 禁煙だってさ。 』
 社内に設置された安全衛生委員会なる組織の会合に出席。
最近の全国的な兆候に合わせ、来月より我が社も社屋および工場内を全面禁煙とすることが決定。喫煙できるのは敷地内の屋外に設定された数箇所の喫煙場所のみとなるようだ。愛煙家である自分にとっては少々手痛い決定ではあるが、委員会としても今回ばかりは徹底して禁煙ムードを盛り上げることに力を入れており、もはやこの決定が揺らぐことは無さそうだ。
 そもそも数年前にも同様の決まり事が掲げられ社内に禁煙ムードが漂っていたのだが、その決め事も徐々に曖昧になり、いつの間にか禁煙などという言葉すらも聞かれることは無くなり失敗に終わるという経歴がある。
 
 前回の失敗した禁煙時には、それでも事務所棟内や工場内に喫煙場所が設定されており建物内全面禁煙ではなく、事務所部屋内は禁煙、工場ではくわえ煙草での作業禁止・歩き煙草禁止といった意味合いのほうが大きかったようで、実際に自分の所属する部署においても1歩部屋から出て隣の食堂に行けば自由に喫煙可能だった。
 ただし今回の全面禁煙にあたってはその食堂ももちろん禁煙場所なわけで、事務所棟最上階で仕事をしている自分が煙草を吸おうと思えば、一番下まで階段を下りて建物から外に出なければならない。しかも下りたらまた上がらなければならないわけで、煙草を一服するためにはそれなりの時間と相当の体力を消耗することになりそうだ。
 
 まぁ、決まっちまったモンはしょうがないんで、
「タ・タバコも自由に吸えないなんてっ!こんな会社辞めてやるっ!!」などといった暴挙には出ずに、
「階段の上り下りも適度な運動になって良いんじゃねぇの?」とか
「そんなに頻繁に席を外すわけにもいかないだろうから煙草の本数が減るかな?」とか
「時折、外の空気に触れるのも良い気分転換になるだろうさ。」といった前向きな姿勢で頑張ってみようかと。
「いっそ煙草やめるぞっ!」と言わないあたりが後ろ向きではあるが。
- 目次へ -
 
 
『 2006年03月15日 部長! 』
「部長!忙しいところスイマセン。ちょっといいですか?」
「おお、なんだ?手短に頼むぞ。」
「営業の新人が出先で急激な腹痛に襲われたみたいで、そのまま直帰するそうです。何かヘマでもやらかしたんでしょうかね?」
「あぁ、そりゃあキミ、“盲腸”だろ?」
 
「部長!忙しいところスイマセン。ちょっといいですか?」
「おお、なんだ?手短に頼むぞ。」
「先日客先で打合せた記録を無くしちゃって・・・。部長の記録したぶんを見せてくれませんか?」
「あぁ、そりゃあキミ、“手帳”だろ?」
 
「部長!忙しいところスイマセン。ちょっといいですか?」
「おお、なんだ?手短に頼むぞ。」
「遅れている部品の手配ですが、問屋の担当さんは逃げ足が速くってまだ捕まらないんですよ〜」
「あぁ、そりゃあキミ、“ダチョウ”だろ?」
 
「部長!忙しいところスイマセン。ちょっといいですか?」
「おお、なんだ?手短に頼むぞ。」
「夏に出荷した365号機に欠陥が出てます。外装の色あせが早いようで秋にはもうすっかり変色しちったみたいです。」
「あぁ、そりゃあキミ、“イチョウ”だろ?」
 
「部長!忙しいところスイマセン。ちょっといいですか?」
「おお、なんだ?手短に頼むぞ。」
「今度の事務員は一日中ピーチクパーチク喋ってばかりでうるさくって仕事にならないんです。何とか言ってくれませんか。」
「あぁ、そりゃあキミ、“九官鳥”だろ?」
 
「部長!忙しいところスイマセン。ちょっといいですか?」
「おお、なんだ?手短に頼むぞ。」
「何度も催促してる資料ですが向こうの担当は“あと30分”の繰り返しでちっとも送られて来ないんですよ。このままだと間に合いません。」
「あぁ、そりゃあキミ、“延長”だろ?」
 
「部長!忙しいところスイマセン。ちょっといいですか?」
「おお、なんだ?手短に頼むぞ。」
「開発中のレトルトですがこれだけ出口が小さいとスムーズに排出するにはもっと液状にしないと難しいと思われます。」
「あぁ、そりゃあキミ、“浣腸”だろ?」
 
「部長!忙しいところスイマセン。ちょっといいですか?」
「おお、なんだ?手短に頼むぞ。」
「我が社が吸収合併されるっていう噂は本当ですか!?合併どころか下請け扱いになるっていう噂も聞いたんですけど・・・。」
「あぁ、そりゃあキミ、“ガチョ〜ン”だろ?」
 
まぁつまり、仕事が忙しいってことさ。
- 目次へ -
 
 
『 2006年03月08日 Re: 』
Asano:こんにちは
「はい、こんにちは。」
 
Akita:こんばんは
「はい、こんばんは。」
 
Takayama:宜しくお願いします
「丁重にお断り致します。」
 
Iwamoto:宜しく
「嫌です。」
 
Aoyama:よろしく
「嫌ダッ!」
 
Ueda:ありがとう
「どうイテコマシまして。」
 
Kiguchi:お疲れではないですか?
「貴方の相手に疲れてます。」
 
Murai:どうしますか?
「どうもしません。ほっといてください。」
 
Sakamoto:調子はどうですか?
「このメールが届くまでは絶好調でした。」
 
Ishida:明日はどうですか?
「用事が無くても貴方の相手はしません。」
 
Takagi:いつがいいですか?
「そうですね、2000年後あたりでどうでしょうか?」
 
Miyama:今後は?
「秘密です。」
 
以上、最近よく届くメールの件名なのですが、本文は読まずにそのままにゴミ箱直行便となってますのでここでまとめて返信しておきました。
 
よろしく。
- 目次へ -
 
 
『 2005年10月15日 日本の景気は明るいか?』
 最近わりと仕事が忙しい。
世の中景気も回復しつつあるなんていう噂もチラホラと聞こえてくるようになったみたいだが、どうも我が社の景気はそんなに回復しているようには思えない。
 ならどうして忙しいかっつうとだな、会社が暇でヒマでしょうがなかった時にリストラして人員を減らし、その後も定年退職者が出るなどして更に減ってしまった従業員の補充を全くしないからだ。
 つまり会社としての仕事量が増えたわけではなく、人手が減ってしまった為に一人がこなさなければならない仕事量が増えたわけだ。
 
 そんな中、我が社でもこの不景気を乗り切るべく既存の商品の更なるグレードアップや新しい商品の開発、これまでの無駄を省くシステムの構築等、半分は実現の難しい夢のような構想が幾つも同時に進行している。
 ただ、どうしてもやらなければならない仕事が多すぎて、やっといたほうが良いのではないかと思われる仕事を進める時間も無ければ、新しい何かを生み出す余裕なんてのも無いのが現実だ。
 以前のように勤務中に比較的のんびりと息抜きをしてる余裕なんて今は無い。
 
 とまぁ、忙しい勤務中のほんのちょっとした息抜きタイムを使って、
・最近サイトの更新が滞りがちである言い訳をどうやって表現すれば一番もっともらしいか?
・「ネタが無いのではなく更新する時間が無いのか」と思わせるにはどう書けば良いのか?
・どんな理由を付ければ訪問者の共感を得られることができるか?
という壮大なテーマに立ち向かっているところ、傍らに置いてあったマナーモードの携帯電話がブルブルと震える音がした。
 
私  「はい。もしもし。」
部長 「おぉ、スマンな。ちょっと急ぎでやってもらいたい仕事があるんだが、今いいか?」
私  「ええ、何でしょう?」
部長 「この前話した課題の検討なんだが、ちょっと急ぐことになったんだ。」
私  「そうですかぁ、、、わかりました。じゃぁ先にそれをやりますね。」
部長 「そうしてくれるか。忙しいのにスマンな。」
部長 「で、早速打合せをしようと思うんだがオマエ今どこだ?デスクの電話には出なかったが・・・。」
 
私  「・・・、トイレです。。。」
部長 「・・・、重ね重ねスマンな・・・。」
- 目次へ -
 
 
〜 今を生きろ! 〜
最新の日記へ
 
PONTAX'S FIELD TOP
TOP PAGEへ