オーダー・納車、そして初乗り!
Bikers Field
 
 
かかれっ! ハーレーのショベルヘッドエンジンはかなりの長期間にわたって生産されており、日本国内にも大量の中古車両が存在する。
そのさまざま状態のベース車両の中から最良のコンディションの車両を手に入れるのは極めて困難であろう。
そして自分が手に入れようとしている車両のコンディションを購入前に見極めるのもまた極めて困難であり、諸処の問題は乗り始めてから次第に見えてくるものだ。
 
調子が悪いからといって別のショベルに乗り換えても、そのショベルのコンディションが最良のものである事はまずないだろう。
私は縁あって自分の手に入った一台の車両に最大限の努力と愛情を注いで乗り続けて行こうと思う。
 
そして予想通り数々のトラブルが襲ってきた ・・・
 

 
〜 車両のオーダーから納車、そして初乗り! 〜
初めてのハーレーのくせにフレームからオーダーして製作するという無謀な事を始めました。
 
『 1996年10月 オーダー。』
 
 馴染みのショップの店長が買い取ってきた1980年型ショベルヘッド、FXS−80ローライダーをベースにチョッパー制作をオーダー。
 
 本当は“ハーレー”にはあまりこだわりはなく(って言うかハーレーって高いし・・・)、トライアンフやXSのような並列ツインのエンジンを使用した小振りなチョッパーに乗ってみたかったが、アフターパーツマーケットや修理部品の供給などの問題でベース車両をハーレーに決定。
そして「ハーレーといえばパンヘッド!」という私の勝手な理想を主張したが、それは常識ある店長に「やめておけ!」と制止される。
まぁ自分でも初めてのハーレーがいきなりパンヘッドというのは少し無謀かなとも思っていたので、その次に好きなショベルヘッドのベース車両を探してもらいオーダーする。
 
 オーダー時の私の希望は、リジットフレームのややロングフォーク、フラットフェンダーにシーシーバー、コブラシート、フィッシュテール跳ね上げマフラー、インベーダーホイール、マスタングタンク、ドラッグバーハンドル等々。
イメージとしてはこれまで乗っていたレブルをそのままちょっと大きくした様な典型的チョッパー。
そして全体的になるべく小さく、車高はそれほど低くなく、普通に走れて曲がれて止まれる、走って楽しいおしゃれなチョッパーを目指した(つもり)。
その他の細かい部分は店長任せとする。
『 1996年11月 〜 1997年8月 ショップにて制作中。』
 
 まずはフレームの形状とネック角度を決めてフレームをオーダーしたんだけど、「受注生産の為2ヶ月程かかる」と言われて早くもつまずく。
当初、制作期間2ヶ月という予定だったハズなんだけどフレーム待ちでその2ヶ月が過ぎてしまう事になってしまい、しかたないのでその間をエンジンの腰上オーバーホール等の作業にあてる。
 
 フロントのマスターシリンダーは店長が社外品でカッコイイのをいろいろ取り寄せてくれたが、なかなか良い状態の物にあたらなくて3個目に取り付けたエボリューション純正の物に落ち着く。
最初に取り付けたのなんかヒドイもので、レバーを握ると蓋の周りから“じゅわーっ”とオイルが漏れてきました(笑)。新品なのに・・・。
又、フロントブレーキは「チョッパー造るなら絶対シングルディスク!」という私の理想に反して、店長の「それじゃぁ止まれないよ」の一言であっさりダブルディスクに変更。(それでも止まれなかったのだが・・・)
 
 そしてなんとベース車両には最初からインベーダーホイールが付いているという幸運に恵まれ、新たな出費を抑える事が出来た。
『 1997年8月 完成納車。』
 
 当初の予定よりも大幅に遅れ、オーダーしてから10ヶ月後に車両完成!
そして引き取りすべくいよいよ初乗り、という時になって早速バッテリーが上がっておりしばしの充電。初の大型バイクにドギマギしながらショップ近辺を一廻り試乗後引き取り。
 初めてのハーレーの重さと自分の体に合っていないポジションの為、帰宅までの僅か数キロの距離を走っただけでドッと疲れる。慣れるまでが大変そうだなぁ。
 
 購入時、総額200万円也。
『 1997年8月 購入当初。』
 
 まだとりあえず形に組み上がっただけという状態なので、各部のセッティングがいま一つ出ていない為かあまり調子は良くない。
アクセルを急に開けるとエンジンの回転がついてこないので、給排気の調整をしなくてはいけないようだ。
 私は残念ながら背があまり高くないのでポジション的にもハンドル、ステップ共に遠くてかなりキツイものがある。そんな事は製作中に気付くべきであったかも・・・。
走り始めはシートのなるべく前の方に座っているのだが、走っているうちにだんだんと後に下がってきちゃって手足が届かなくなって来るんです。(まさにハンドルにしがみ付いている状態ね)
 排気音も思ってた以上にうるさくて弱った。おそらくマフラーの選択が悪かったに尽きるのだが、これだけは譲れないし。(私の憧れだったフィッシュテール跳ね上げマフラーを装着しました。しかも2本のテールが重なり合うタイプね。本当はせめてステンレス製ぐらいにはしたかったのだが、この形のステンレスマフラーは出ていないそうでスチールメッキ製で妥協する。)
等々、色々と改善の余地あり。
 
 そして何よりも、車重の重たさと癖のある車体構成に私が慣れていなくて、おっかなびっくり走っている状態なので細かいセッティングがどうだとか言っている場合ではないのだ。
慣れる事が先決のようだ。
『 1997年9月頃。早くもシート交換』
 
 やっぱりこのポジションはツライのでショップにあまっていたキング&クイーンシートを譲ってもらい、最初にオーダーして付けてもらっていたコブラシートと交換する。
同時にステップも現在の物より少し長い物に交換した。
すると腰の位置が少し前方に移動、足を乗せるのも少し楽になりポジションは随分楽になった。
 後に中古のハンドルポストを購入しハンドルが一握り分手前に寄り、さらに快適クルージングのポジションとなる。
 

 
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